大量虐殺は認めない

賛同者として、

Culture Against Apartheid アパルトヘイトに抗する文化〉は、私たちひとりひとりが、パレスチナでの大量虐殺と民族浄化を止める事を早急の課題とし、この問題の根幹にある占領や、アパルトヘイト体制、「日本」をふくむ世界中の、あらゆる抑圧に抗う『文化』を主体的に創造していくことを宣言する声明です。私たちは団体としてではなく、声明に共感する「ちいさな人びと」の意志の集まる場所として、新しい文化を望むすべての人びとの活動のためのネットワークとして存在します。


声明

「パレスチナを忘れるな」というのが、エドワード・サイードの最期のことばでした。 

パレスチナの未来のために、彼が最期まで重んじたのが、『文化』というものでした。

わたしたちは、Culture Against Apartheid(アパルトヘイトに抗する文化)というチームをつくりました。 

わたしたちが、心から追い求めている新しい『文化』は、「ちいさな人びと」によってつくられます。今、この文章を読んでくださっているあなたが、生きるために書いてきたちいさな日記も、大切な文化のひとつです。肩書きもお金もない、ふつうの人びと。弱い立場にある人びとが、痛みから『回復』しようとするとき、あたらしい『文化』がはじまると信じています。  

そしてこの社会の中で、孤独を抱え、「自由」に声を出すことができなくなりつつある、多くの表現者の方たちに、ぜひ仲間だと感じてほしいです。 

パレスチナは、75年以上にわたって、〈漸進的ジェノサイド〉と呼ばれる状態にありました。パレスチナで起きつづけてきたことは、わたしたちが、21世紀になっても、植民地主義の暴力をのりこえることができなかった、その究極の証明です。 

現在、ガザと西岸で起きている暴力はすさまじいもので、ガザには、すでに広島原爆ふたつ分に相当する火薬量が投下されました。判明しているだけで、死者は28,091人に達しています。そのすべての人に、心があり、人生がありました。 人間だけでなく、動物や植物たちも、空爆の火に焼かれました。 

今起きている、ガザの大量虐殺を止めようと、世界中の市民たちが力を尽くして闘っています。しかしガザの人びとの「追放」までは、すでに秒読みの状態に入っています。 

Culture Against Apartheidは、パレスチナの大量虐殺と民族浄化を止め、この問題の根幹にある、あらゆるレイシズム、性差別、抑圧、アパルトヘイト体制に抗する『文化』をつくる試みです。  

イスラエル軍はいま、パレスチナの『文化』と、その土地で受け継がれてきた「歴史」そのものを消し去ろうとしています。12月7日、詩人のレファアト・アラリールさんが殺されたのは、彼の詩と、その人生の中に、パレスチナが再生する種子があるからです。 

共にこの種子を守らなくてはなりません。ちいさな人びとの手によって。 

あなたの声が必要です。 どうか、あなたの声をかしてください。 

さいごに、もういちどサイードの言葉を引きましょう。

試みなくてはならないのは、『不可能なことを求めること』。